久しぶりに筒井康隆氏の本を読んだ。
『モナドの領域』
帯には「おそらくは最後の長篇」と書かれているが、筒井氏は結構ご高齢。
Wikipediaを見ると1934年9月24日生まれとある。本日、2023年9月24日で89歳。
熱狂的なファンというほどではないが、10代の頃から筒井氏の本はそこそこ読んでいる。一番最初に買った本は、『笑うな』という短編集だったと思う。それがおもしろくてその後も読み続けている。筒井氏の本は、小説に限らずエッセイでも記憶に残っているところがあり、結構影響を受けている。
この本は、最初はバラバラ殺人事件からはじまる。しかし、推理小説というわけではなく、神のような人物があらわれ、その人物を中心に話は進んでいく。
途中で、哲学者や哲学的な話題になり、難しくて、よくわからないところがところどころあったが、それも含めて面白かった。
個人的には結構好きだが、好みがわかれるかもしれない。
『モナドの領域』でトマス・アクィナスの名前が何度か登場した。
それがきっかけで、先月発売されて気になっていた『聖トマス・アクィナス』という本を買ってしまった。作者がチェスタトンというので特に気になっていた。ただ、本屋巡りをして、1日で5冊買った本のうちの1冊なので後回しになり積んだままになりそう・・・。
5冊買ったうちの1冊は、ずっと気になっていた(アマゾンの「あとで買う」にずっと入れていた)筒井氏の作品『残像に口紅を』。こちらの方が読み終える確率はずっと高そう。
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