ローレンス・ブロックの『倒錯の舞踏』を読んだ。
1992年11月のハードカバーの本。
ここ最近に発売された2冊を読むため、最初の作品から読み返している。
マット・スカダ―・シリーズの9作目。
ローレンス・ブロックのこの作品はMWA(アメリカ探偵作家クラブ)最優秀長篇賞を受賞している。
スカダーの知人がレンタルしたビデオには、意外にも現実の猟奇殺人の一部始終が収録されていた!だが、その残虐な映像からは、犯人の正体はもとより、被害者の身元も判明しなかった。それからしばらくしてスカダーは、偶然その犯人らしき男を目撃するが…。現代のニューヨークを鮮烈に描くハードボイルド大作。MWA最優秀長篇賞受賞作。
1 過去からの弔鐘 (Sins of the Fathers)
2 冬を怖れた女 (In the Midst of Death)
3 一ドル銀貨の遺言 (Time to Murder and Create)
4 暗闇にひと突き (A Stab in the Dark)
5 八百万の死にざま (Eight Million Ways to Die)
6 聖なる酒場の挽歌 (When the Sacred Ginmill Closes)
7 慈悲深い死 (Out on the Cutting Edge)
8 墓場への切符 (A Ticket to the Boneyard)
9 倒錯の舞踏 (A Dance at the Slaughterhouse)
10 獣たちの墓 (A Walk Among the Tombstones)
11 死者との誓い (The Devil Knows You're Dead)
12 死者の長い列 (A Long Line of Dead Men)
13 処刑宣告 (Even the Wicked)
14 皆殺し (Everybody Dies)
15 死への祈り (Hope to Die)
16 すべては死にゆく (All the Flowers Are Dying)
17 償いの報酬 (A Drop of the Hard Stuff)
18 マット・スカダー わが探偵人生 (The Autobiography of Matthew Scudder)


猟奇的な殺人を扱っている、なかなか刺激の強い作品。
30年くらい前に読んだ本であるが、ある残虐なシーンが強烈だったため今でも覚えている。どこでそのシーンが出てくるかどきどきしながら読んだ。
これまでの作品では、たまに自分も襲撃されたり格闘したりしつつも着実に捜査を進めていくという印象であった。この作品でも着実に捜査は進めていたが、法では裁かれない残虐な犯人に対してマット・スカダーの行動がかなり今までと違っていた。
ローレンス・ブロックの作品は総じて登場人物同士の会話がいいなと思うが、この作品ではかっこいいなと思った描写もいくつかあった。翻訳された文章なので田口氏の翻訳もいいということであると思うが、例えば、マット・スカダーがボクシング観戦している場面の描写。
ドミンゲスはカウント・エイトで立ち上がったが、彼に残っているのはボクサーとしてのプライドだけだった。
どういう状況か見えるような、素晴らしい表現だなと思った。
ローレンス・ブロックの作品は読んでいておもしろい。
相変わらず色んな本に手を出してしまっていて、なかなか進んでいないがこのシリーズの最後の作品までは辿りつきたい。
ちなみに、ローレンス・ブロックの泥棒シリーズの方は英語版(日本語版は最後の作品まで読み終わった)で読みかけて、3,4冊くらいは読んだと思うが時間が空いてしまってどこまで読んだかもわからない状況になっている。
こちらのシリーズは英語版で最後まで読み終わりたいと思っている。
(↓↓ クリックしてもらえたら励みになります!)