英語のスピーチの準備で、アカッシュ・カリア著の『TEDに学ぶ最強のプレゼン術』を読んだ。その流れでオリジナルの方の『How to Deliver a Great Ted Talk』も購入して読んでみた。
内容
内容は日本語版と基本的には同じ。目次などは、以前書いたものを参照していただければ。
厳密に比べたわけではないが、少し英語版を読んでいて意味がよくわからないところがあり、日本語版で確認していたら、一部省略されていて日本語化されていないものがあった。例として挙げられているサンプルの表現が記載されていないところがあった。大勢には影響しないと思うが。
誤記
この原書の方には前半の方に誤記があった。下記の3点見つけた。英語の本を読んでいて誤記を見つけたのは初めてかもしれない。ちょっと新鮮。
(1)効果的で記憶に残るメッセージを作るためのポイントが"SUCCES"という言葉で表されている。頭文字を6個(Simple, Unexpected, Credible, Concrete, Emotional, Stories)あわせた言葉である。それが最後のまとめのところで5個しか列挙されず、Emotinalが抜けていた。
(2)"以下の2つの理由"と書いてある部分で、3つ理由が挙げられている。
... to avoid opening with a joke for two reasons.
(3) 軍隊では、混乱した状況でも本部に報告できるように、報告内容を頭文字6個をとってSALUTEという言葉で覚えるというのが、書かれている。こちらも最初の説明と2回目の説明が異なっている単語があった。SALUTEのSの単語、最初は、sizeと書かれていて、もう一カ所は、situationと書かれていた。
ちなみにSALUTEは敬礼するという意味なので、軍隊にちなんでこの単語であらわされているんだろうと思う。
念のため日本語版の方を確認してみたら、日本語半ではこれらの誤記は修正されていて問題なかった。
感想
スピーチの準備から本番に至るまで、スピーチをよくするためのポイントが無駄なく体系的に書かれているので、実際にスピースする前に読んで役に立ったと思う。
日本語版を2回読んだ後にこの英語版を読んだ。この英語版は割合本番(スピーチコンテスト)が近づいている時期に読んだので、本番前のポイントについてはこの本で学んだ。特に本番当日、集中力を高めるために、体を動かす、というのは良いと思った。
このスピーチ前に体を動かして集中力を高めるというのは、テスト前にも使えるんじゃないかと思ったので、TOEICなどのテスト前もやっている。
まとめ
スピーチ、プレゼン、それ以外でも人前で話をする機会がある人で、スキルをあげたいと思っている人は非常に役立つのではないかと思う。自分の話していることとこの本に書かれているポイントを比べてみるところからはじめれば改善につなげられると思う。
自分のプレゼンやスピーチを改善したくて、なおかつ英語の勉強のためという人に英語版がおすすめ。英語は平易で読みやすいと思う。
翻訳本の場合、訳がイマイチで英語で読んだ方がわかりやすいということがあるが、この本の日本語翻訳版『TEDに学ぶ最強のプレゼン術』は全然問題なかった。単に内容が知りたいというには翻訳版の方がよいかと思う。
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