英語スピーチのために読み直した『TEDに学ぶ最強のプレゼン術』

英語のスピーチの機会がある。

その準備の一環として、以前購入したアカッシュ・カリア著の『TEDに学ぶ最強のプレゼン術』を読み直した。

TEDに学ぶ最強のプレゼン術 (SB文庫)

オリジナルは、Akash P. Karia著の『How to Deliver a Great Ted Talk: Presentation Secrets of the World's Best Speakers』。

・内容

著者がTEDのプレゼンの中から特に素晴らしいものを調べて、そこから良いプレゼンのポイントを見つけ出し整理して解説している。

下記の目次のように、この本ではプレゼンテーションを良くするためのポイントがたくさんつまっている。話は横道にそれることなく、ポイントがひたすら解説されている。

第１部　シンプルであること
Chapter 1 プレゼンテーションで成功するための法則
Chapter 2 パワーフレーズを繰り返す
Chapter 3 プレゼンテーションのABC-C
Chapter 4 聞き手の心をつかむ導入部
Chapter 5 展開部を作り上げる
Chapter 6 説得力のある結論部
第２部　意外性
Chapter 7 統計値を用いて聞き手の関心をつかむ
Chapter 8 聞き手に新しいものを提供する
Chapter 9 あっと驚かせる瞬間を作り出す
第３部　具体性
Chapter 10 詳細を語る
Chapter 11 登場人物を印象的に語る
Chapter 12 ストーリーをメンタルムービーに変換する
Chapter 13 例え、直喩、隠喩を使う
第４部　信頼性
Chapter 14 紹介時に信頼を築く
Chapter 15 メッセージを無意識の信頼を加える
第５部　感情
Chapter 16 聞き手と感情の絆を結ぶ
Chapter 17 説得力のある視覚資料を活用する
Chapter 18 聞き手の興味をかき立てる
Chapter 19 ユーモアを交える
Chapter 20 修辞疑問を活用する
第６部　ストーリー
Chapter 21 サブウェイが売上を２割伸ばした方法
Chapter 22 すぐれたストーリーを作る５つのC
Chapter 23 ストーリーをダイナミックに語るテクニック
Chapter 24 プレゼンテーションに備える８つの方法
Chapter 25 最高のプレゼンテーションをするために

・感想

スピーチに役立ちそうだと思った。

以前読んだ時は、プレゼンやスピーチをする機会は特になかったので、さらっと一通り読んでそんなに印象に残らなかった。しかし、今回はスピーチをする機会がある。それでじっくりと少しづつ読んだ。役立ちそうなことが色々書かれていて、これは活用できそうとか、どのように使えるかとか考えながら読んだ。

スピーチの準備をしているところであるが、この本に書かれているポイントを何点か活用しようとしている。

ネーティブの先生に原稿案をチェックしてもらったら、そのうちの１つところについて話す「間」についてコメントをもらえた。

観客との関係を築くために、導入で観客に問いかけるというところ。そこの意図が伝わるかなとも思っていたが、わかってもらえてすぐにコメントをもらえた。さすがだなと思った。スピーチではよくあるテクニックなのか、そのネーティブの先生がスピーチをよくわかっているのか。

読んでる途中で気づいた。この本は翻訳本なのに違和感がなくほぼ気にしないで読めている。オリジナル版に変に気の利いた翻訳しにくい表現もあんまり無くて翻訳しやすいのだろうか。

本の最後にこのような記述を見つけた。翻訳本に更に手を加えて読みやすくしているのかもしれない。

本書は2014年3月に小社より刊行された翻訳書
『TED 世界を魅了するプレゼンの極意』を改題、
編集のうえ、文庫化したものです。

・まとめ

この本では実践的な内容が、整理して体系的に書かれている。プレゼンテーションをする機会があり、改善してみたいと思う人は一読の価値があると思う。もし１，２個でも実際に活用できる内容があって、それでプレゼンを良くすることができるなら、数百円の投資は極めてお得であると思う。

・余談

内容自体も良いし、ちょっと原書がどうなのか気にになったので、アマゾンで原書の方を購入してしまった。ちなみに、amazon.comでも120件のレビューで4.4と高評価である。

How to Deliver a Great Ted Talk: Presentation Secrets of the World's Best Speakers

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