昨年後半くらいから日本語の本ばかり読んでいる。
(読みかけの洋書が全然進まない…)
『影法師』もそのうちの一冊で、百田尚樹氏の時代小説。
百田氏はベストセラーを何冊も出されているが、この『影法師』も50万部以上売れたとのこと。
たまにはアホみたいな自慢ツイートを😅
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2019年5月31日
私の小説で50万部以上売れた本。
『永遠の0』
『海賊とよばれた男』
『モンスター』
『幸福な生活』
『ボックス!』
『風の中のマリア』
『影法師』
『フォルトゥナの瞳』
『カエルの楽園』
『輝く夜』
『プリズム』
※50万未満
幻庵、錨を上げよ、夢を売る男
最近はあんまり読まないが、時代小説は一時期よく読んでいた。特に隆慶一郎氏の作品はかなり読んだ。少年ジャンプで連載されていた『花の慶次』の原作の『一夢庵風流記』がきっかけ。
(隆氏の作品では、『一夢庵風流記』が素晴らしいが、『死ぬこととみつけたり』も素晴らしい)
内容
主人公が下級武士より出世していくストーリーで、主人公の竹馬の友にまつわる謎がこの本のポイントとなっている。
背表紙より。
頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。下級武士たちから筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。
感想
この作品も読み終わって心地よく感じた。時代小説が好きな人には、試していただきたい作品。
主人公の武士としてのサクセスストーリーであるが、農民なども含めた藩の発展も描かれている。
悲劇的な部分もあるが、大きくはハッピーエンドなところが、読後感が良かった理由なのかと思った。
この本のタイトルである『影法師』は、読み終わってからなるほどと思った。
ちなみに百田氏は、読後感は大切にされているようである。
優れた小説はハッピーエンドかどうかはともかく、カタルシスの有無が重要。乱暴に言ってしまえば、「読後感がいい」ということ。
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) 2021年1月3日
たとえ悲劇で終わっても「いい本を読んだ!」と読者に思わせたら本の勝ち。
途中どれだけ面白くても、読み終えた後に感動もなく、内容をコロッと忘れるようでは本の負け。
百田氏の小説は数冊読んだが、どれも読んだあと余韻が残っている。
未読の本はまだあるので、今後も氏の小説は楽しみ。
特に『海賊とよばれた男』は評判が高いようなので非常に楽しみにしている。
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