Mの部屋(仮題) リターンズ

英会話スクールとかオンラインレッスンとかTOEIC(985点)とか英検(1級合格)とか工業英検(2級)の情報を公開、共有。しばらく前にHPを公開していたがサービスが終了、久しぶりに復活したので、"リターンズ"。英検でも、TOEICでもそこそこ挫折を味わって、色々考えてきたので、参考にしていただけることはあるかも。


第29回翻訳祭に参加してきた

翻訳祭というのを知って、それを知り合いの人に話してみたら、その人はなんと去年参加したとのこと。

それで自分もせっかくの機会だと思ったので、翻訳祭(第29回)に参加してきた。

日時:2019年10月24日(木)9:30 - 17:50

会場:パシフィコ横浜 

 

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参加したセッション

・質を守る翻訳者の工夫~原稿受領の時点から

翻訳者が依頼者から提供される原文原稿、用語集、参考資料などの考え方が参考になった。

 

・翻訳者の通訳デビューに欠かせない準備術

講演者のAllyson Sigmanさんが非常に良かった。

配付資料が無しなのでスライドの写真を自由に撮ってよいとのことだったので、ほとんど撮らせてもらった。

説明が具体的で非常に良かった。具体的に困ったことやトラブル、準備の仕方まで細かな情報があり、非常に有益だった。

『翻訳者の通訳デビュー』というタイトルの講演で、自分は翻訳者ですらないが、ちょっと通訳者になりたくなった。

話し方に説得力あるのは通訳者は話すのが仕事だからで、そこは翻訳者の人とは違うところなのかなと思った。

講演終了時の拍手は大きかったと思う。

 

・機械翻訳とTrados Studioの連携 ~PEのヒント~

Tradosというツールの名前は聞いたことしかなかったので、ツールのデモを見ることができて非常に参考になった。

 

・フリーランスの税務申告と節税対策

2部構成で、前半が税理士の方で、後半が翻訳者の方の講演。

税理士の方はさすがに講演なれされていた。最初の数分でトップギアまであがり、最後まで熱心に説明されていた。そして、若干予定時間もオーバーされた。

途中で話がそれそうでいて、きちんと話がつながっていたあたりは、頭の回転の良さに感心してしまった。

内容は自営業の青色申告についてと消費税について。

税理士さんの講演では質疑応答が多めにとられていたが、それでも何人もの方が質問していた。

翻訳者の方は、自分が今までに経験された保険や年金について話されていた。

自分は実は多少資産運用はしているのである程度知っている内容ではあったが、
個人事業主ではないのでそういうあたりは参考になった。

 

・玄人な関係を築くための本音トーク90分

クライアント、翻訳会社、翻訳者の立場でよい関係を築くという内容。

2名の講演者の方がパネルセッション的な感じですすめられていた。

ここに限らず、個人的にパネルセッションは好きである。一つのことをパネラーの方々が違う角度、見解で話しされるとその対象のものが立体的になって、よりはっきりと理解できる気がするので。

前半は普通の会社でもあるような、自分も気をつけている一般的な話だなと思って聞いていた。

誰かに何かをやってほしい場合は、やってほしいことを伝えないと伝わらない。昔、ちょっと印象に残った記事があった。それを読んでもっともだと思ったので、それ以来自分も気をつけている。それがこんな話。

ある人が、非常に困った状況になった。そしてそれをメールで上司に伝えた。そのメールを受けた上司が困った状況なのはわかった。でもどうしてほしいか書いていなかった。それを書いていないのでどうやって助ければいいかわからなかった、という話。

何か相手にアクションを起こしてほしいときはそれをはっきり伝えないと伝わらない。

途中からは翻訳業界特有の話で興味深かった。大まかな話は翻訳業界の話はネットでも読んだことある話だと思ったが、こういうところでしか聞けない話もあった。おそらく講演者の方が翻訳会社の立場だったためだろうか。

 

全体的な感想など

事前にセミナーが満員だと入れない場合があります、という注意書きが書いてあったが本当に人が多くて盛況であった。最初のセッションが、本会場に入れないでサテライト会場になってしまった。

最後のセッションで、『良い翻訳会社』という言葉が出ていた。それでちょっと思ったが、今回のイベントに出展協力している翻訳会社は基本的には良い翻訳会社なんだろうなと思った。そして、更に今回参加されている翻訳者の方々も優秀な翻訳者の方が多いんじゃないかと思った。

翻訳の質、という言葉がセッションに参加していると時々耳にした。これは自分ではまだピンときていない。今後この言葉の意味が実感できるようになると、良い翻訳者になれるのかなと思った。ちなみに自分が今目指したいなと思っているのは「翻訳者」ではなくて「良い翻訳者」である。

情報は、ネットや書籍でかなり手に入るが、文字だけだとニュアンスやテンションや感情など伝わりにくい部分もあるかもしれないなと思った。実際に同じ空間にいて話を聞くと、話すスピード、トーン、細かなニュアンスなどから、同じ情報であってもより伝わるような気がした。

このイベント後、このイベントで得た情報をきっかけに色々調べたりした。それで色々自分の中で整理できて、色々理解が深ったまった気がする。

早割りで申し込んで、TOEICの受験料の2回分くらいの料金を支払ったが、自分の場合今回の翻訳祭は十分にその価値はあった。

今回、参加できてよかった。

 

 

  

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