翻訳者ネットワークアメリアに入会して9か月経過した。
感想や成績などについて書いてみる。
アメリアに入会した主な目的は、自分のレベルを把握することであった。
定例トライアル
毎月開催される定例トライアルに参加するには、アメリアの年会費とは別に、参加費(1500円+税)がかかるが、これが一番の目的だったので、大体毎月参加している。
定例トライアルは月によって、出題の分野が違うが、ほどほどに興味のある分野を選んで参加している。この分野を頑張ろう、というような特定の分野をまだ決めていないので。
定例トライアルの評価は、AA, A, B, C, D, Eの6段階の総合評価として返ってくる。それに加え、もう少し細かな4つの項目の評価結果ももらえる。
入会するときに、スタッフの人に教えてもらった目標レベルはBだった。B以上で安定すると、翻訳会社のトライアルにも受かる確率があがるらしい。
また、『トライアル現場主義!』にはB判定が楽にとれるならトライアルを受けれるレベルと書かれている。
今までの結果(総合評価)は、D, C, C, C, C, C, Bという結果になっている。一番最近の結果では、初めてBという評価であった。
アメリカの定例トライアルは、締め切りから2か月後に結果がわかるので、2, 3か月くらい前くらい頃から、そろそろBレベルに届くようになっていきているかなと思っている。
提出した中では、同じ分野で既に2回目の結果が返っているものが3つある。その3つの分野すべてで、下記のように1回目に比べて2回目で評価が上がっている。
これを見ると勉強の成果が出ているようでちょっと安心する一方、そろそろ頭打ちにならないかと少し心配になったりもする。
(IT・テクニカル)
D -> C 総合評価
C -> C 原文の理解度
D -> C 日本語表現
E -> D 用字・用語
C -> C 専門知識・調査力
(ノンフィクション)
C -> C 総合評価
C -> C 原文の理解度
C -> B 日本語表現
C -> B 用字・用語
C -> B 専門知識・調査力
(ビジネス)
C -> B 総合評価
C -> A 原文の理解度
C -> B 日本語表現
C -> A 用字・用語
C -> A 専門知識・調査力
写真の上側が、初参加した定例トライアル(IT・テクニカル)の結果で、下側が同分野の2回目の結果。
定例トライアルで提出した訳文は、添削はされない。結果送付書類にも書かれている。
添削指導はしておりません。
ただ、分野によって審査員の方が異なり、返ってきた訳文に線が引かれていたり、印が入っていたりすることもある。
課題に対して、訳例や解説は公開される。線が引かれているとそれらと突き合わせて見直しがしやすいのでありがたい。
頑張って訳して提出した自分の訳文の見直しは結構役立っている気がする。たしかにここが違っていたなと理解できると、次から同じ間違いは避けられる(可能性が高くなる…と思う)。
求人に応募
通常、翻訳会社の翻訳者の求人は例えば2年の経験ありなど、即戦力が求められる。翻訳の仕事的には当然なことだと思う。
アメリアのメールマガジンで、入会初年度の人向けに求人応募をすすめる内容が書かれていた。アメリアの特徴の一つであるが、未経験でも応募できる求人がある。そういうのに応募をすすめる内容であった。
少し前に事であるが、一度、試しに応募してみることにした。
応募はアメリアのシステム上で行う。
プロフィールや経歴など必要な情報を記載、応募してみた。要件は満たしている案件。
結果は、不採用。
みごとに、トライアルテストも受けることもなく、書類審査落ちだった。このアメリアのシステムでのこの「不採用」は、「採用や登録の可能性なし」という意味だと書いてある。
冷静に考えれば、未経験で応募できるにしても、その未経験を補う何かがないといけないと思う。仕事をお願いする立場だったら、何もない応募者に対応するだけでも、時間の無駄である。
トライアルテスト実施は、翻訳会社からすると結構手間がかかるということも聞いたことがある。
ということで、この結果が返ってきて当たり前だなと納得した。
それで考えてみたが、アメリアというシステムの中で、仕事獲得を目指す人は、少なくとも定例トライアルなどでそれなりの成績をとって、それを主張できないといけないのではないかと思った。もちろん理想的には、AAや、Aを2回取るなどしてクラウン会員になれると話はわかりやすい。
最近、まさにアメリアから来たメールにそんなことが書いてあった。未経験の人はクラウン会員を目指しましょう、と。
最初から書いておいてくれればいいのに。
ちなみにその一度の不採用になって以降は、一度も求人に応募していない。
アメリアの少し残念なところ
誤記、記載ミスみたいなのがちょくちょくある。採点表、課題の解説、課題の訳例など、訂正の通知をよく見かける。そしてさらに、通知もなく修正されていることもある。
翻訳をする立場からすると、1つの誤字で一気に評価が下げられるので、こういうのを見ると複雑な心境になる。
まとめ
世の中で自分のレベルがどれくらいか把握するというのは(翻訳に限らず)重要なことだと思うので、アメリアの定例トライアルでは、自分の大体の翻訳のレベルが把握できるので、入会しておいてよかったと思う。
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