『チーズバーガーズ』は講談社英語文庫の1冊で、英語の本。
以前購入して、読みかけていたが挫折した。
最近英語の本の読書量が足りてないなと思っていたので、その一環としてあんまり構えないでさらっと読んでみようと思ったら、それなり楽しく読み終わった。
ところで、英語のペーパーバックを読むようになって気づいたが、日本の文庫のサイズは持ち運びやすくて便利だと思う。そのため講談社英語文庫で面白そうな英語の本がないかつい探してしまう。
チーズバーガーズ―Cheeseburgers 【講談社英語文庫】
- 作者: ボブ・グリーン,Bob Greene
- 出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
- 発売日: 1997/04/01
- メディア: 文庫
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背表紙より
ある日曜日の午後、イリノイ州に住んでいるヴィック・ローソンは、友人に電話をかけようとして、受話器を取り上げた。しかし、発信音のかわりに耳に入ってきたのは、声、しかも10人くらいの声だった。彼らの断続的な会話が聞こえる。ラーソンはこれといった理由もなく、その電話を切らずに、耳に当てていた。
しばらくして、ラーソンは、一体何が起こっているかを了解した。それは・・・・・・。
(「電話のパーティ」より)「80年代アメリカのスナップ写真」と著者が称する多数のコラムの中から、27編を厳選。
感想
短編集なので、なんとなくオチがあるような面白い話なのかと思って読み始めたがそういうのではなかった。『Party Line』(電話のパーティ)が一作目で、上記のように背表紙に書かれているのでどうなるのかと思ったら、最後はちょっと肩すかしな展開だった。
2つ目のモハメド・アリの『The most famous man in the world』や3つ目のビートルズ ファンの女の子の『Born Too Late』は特に盛り上がりあるわけでもなく、淡々と書かれている。最初読んだときは、英語でもあるし、山場やオチがなさそうなのでどう読んだらいいか分からなかった。
たぶん、背表紙の紹介文がちょっと違う印象を与える文章なような気がする。読み終えた印象としては、背表紙の最後の「80年代アメリカのスナップ写真」が本の内容を端的に表していると思う。
いったん挫折したが、気軽に再度読み始めみるとそれなりに面白かった。
かなり話の内容の幅は広い。印象的な話はいくつかあるがその中でも特に印象に残ったのは、『Strangers on a plane』と『Wedding story』。最初の方は、ビジネスでも旅行が目的でなく飛行機に乗り続けている女性の話。2つ目は70代の女性が結婚する心温まる話。
基本的には心の機微みたいなことが書かれているので、そういうのを英語で読んでみたい人にはよかもしれない。
ちなみに、チーズバーガーの話はなかったと思う。
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