中国語の資格試験として大きなものは2つある。一つがHSKで、もう一つが中国語検定。自分が受験したことがあるHSKについて書いてみる。
HSKの方を選んだのはたまたまスケジュールがちょうどよかったからで、タイミングによっては中検になっていたかもしれない。
HSKとは
HSKは中国政府教育部(日本の文部科学省に相当)直属の機関である「孔子学院总部/国家汉办」が主催し、中国政府が認定する資格。レベルは初級レベルの1級から上級レベルの6級まで6段階に分かれており、幅広い学習段階の方の中国語能力を測定することが可能。中国語を用いたコミュニケーション能力の測定に特化している。
テストスケジュール
テストは毎月開催されている。
レベル
レベルは、6級が一番高くて、1級が低い。日本の感覚だと逆なので若干ややこしいことがある。
6級は、「中国語の情報をスムーズに読んだり聞いたりすることができ、会話や文章により、自分の見解を流暢に表現することができる」レベルで、語彙については、「5000語以上の常用中国語単語」となっている。
1級は、「中国語の非常に簡単な単語とフレーズを理解、使用することができる。大学の第二外国語における第一年度前期履修程度」のレベルで、語彙については「150語程度の基礎常用中国語」となっている。
受験料
6級 9,504円
5級 7,992円
4級 6,264円
3級 5,184円
2級 4,752円
1級 3,672円
HSKと中検との違い
HSKは中国語を中国語で処理するといういう点では、英語を英語として処理する能力が測られるTOEICや英検と似ている。HSKのリスニングテストでは問題は中国語で説明される。
それに対して、中検(中国語検定)では日本語ー中国語の翻訳がある。中検のHPには、「したがって,中検は日本の企業での活躍を目指す方,HSKは中国の大学本科への留学や中国企業で活躍を目指す方に適していると言えるでしょう。」と書かれている。
HSK1級
HSKの一番レベルの低い1級は、独学で勉強して合格することができた。過去問と公認テキストを使ったくらいだったと思う。ちょっと表記が違うが文字は漢字なので、読むのはかなり敷居が低い。一方、発音はかなり難しいのでリスニングは頑張らないといけなかった。
段文凝さん
HSKのHPにも目立つ感じで写真が掲載されているが、段文凝さんという女性がマスコット的な存在なようである。「テレビで中国語」にも出ていた方らしい。試験会場にも研究員として参加予定と書かれている。
自分は今まで2回(1級と2級)HSKを全然別の会場で受験したが、なぜか2回とも自分が受験した会場に段さんがいた。1回はテスト終了後、解散前に受験者に紹介されていた。本人を見られてラッキーだったんだろうか。
その他
中国語は何となく気が向いたり、機会があるときに勉強しているだけで特に明確な目標はない。中国に出張に行ったときに、現地に駐在されていた方が、英語と中国語ができると収入が2倍になると力説されていたが、それを聞いてもそんなにモチベーションが上がっていない。その出張中に「仕事がからむと中国語の勉強が楽しくなくなります」と言って会社の人に苦笑いされたくらいなので。
中国語の勉強をしていて楽しいなと思うのは、中国人の人口が多いので、英語と中国語の両方をマスターすると、世界でのコミュニケーションできる人の『人口カバー率がかなり高い』んじゃないかというところ。結構多くの人と意思疎通できそう。
日本に住む中国人も増えてるので役に立つこともあるかもしれない。
そのうち気が向いたら、3番目に多いらしいスペイン語にも手を出してみようかと思ったりもするが、そんな余裕は無さそう。
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中国のお客さんの問い合わせが、久しぶりに中国語のままで転送されてきて対応を求められた。時間があるときはGoogleとか使って何とかできるが、忙しいときはやめてほしいなと。