ジャーナリスト・櫻井よしこ氏の『迷わない。完全版 107歳の母を看取って』を読んだ。
カバーの折り返しの本書の説明より。
波乱万丈の半生をもとに、「仕事とは」「家族とは」「お金とは」「健康とは」「死とは」…誰もが避けられない人生の難問について語ったベストセラー。12年半にわたる介護を経て、107歳の母を看取った後に増補改訂した完全版。
目次
完全版に寄せて―心の一番柔らかいところに母がいる
第一章「2DK貧乏記者」からの出発―「働く」とは
第二章「皆さま、こんばんは」の十六年―「テレビ」とは
第三章 楽観性の仕事術―「時間」と「情報」とは
第四章 目指すは「食う、寝る、歩く」の三冠王―「健康」とは
第五章「豊かな人生」を生きるには―「お金」とは
第六章 挫折と傷を引きずらない―「生と死」とは
第七章 107歳の母を看取って―「家族」とは
感想など
櫻井よしこ氏は、現在「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の共同代表や、「国家基本問題研究所」の理事を務めている。
昔は「今日の出来事」というニュース番組のキャスターをやっていたので、アナウンサーの方だとなんとなく思っていたが、局アナとかではなく、基本的にはフリーで活動する記者というのが意外であった。
第二章の、「今日の出来事」というニュース番組に出演するようになった経緯、ニュース原稿の表現などによる現場での対立、番組の潔い辞任などは、かっこいいなと思った。こんな風にできる人はめったにいない気がする。
その中で出てくる、『「組織には、代役のいない人材などいない」と私は信じています。世の中はそういうものなのです。』というのは、自分もかねがね思っていたが、櫻井氏のような大きな役割を担っていた人がいうと重みが違う。
第六章では、櫻井氏の挫折について書かれているが、櫻井氏がお母さんによく言われていたことも書かれていた。なるほどと思い、これを読んでから少し自分でも気にするようにしている。お母さんは、90歳過ぎまで毎月電車でエステに通っていたとのこと。
「お洒落は自分のためではありません、周りの人のためですよ。年を取るとだんだん汚くなるから、周りの人に否や思いをさせないために、身ぎれいにしておきなさい」
第七章は、お母さんに介護が必要になって、亡くなるまでこと、そして、日本の超高齢社会について書かれている。介護の問題は、少し経験があるので、なかなか考えさせられた。
第一章の最後に、『誰かに向けて書いた文章は、きちんと相手に伝わってはじめて、「書かれた」ことになります。』とある。
それが考慮されているためか、全体的に非常に読みやすく、この本はすんなり読み終わった。
まとめ
現在のジャーナリストや言論人としてしか、櫻井氏をあまり知らなかったが、この本を読んでどういう方なのか理解が深まった。また、勉強になる部分もあり、読んでおいてよかったと思う。
立憲民主党に妨げられて、憲法改正の動きが遅々として進んでいない。どうやって我々の命を、領土領海を守ってくれるのか。私たちは憲法のために存在しているのではない。憲法は、私たちのためにあるのです(櫻井よしこ氏・憲法フォーラム5/3提言より、要約広報担当)#憲法改正 https://t.co/6tqEpS1FU4 pic.twitter.com/YgVzEAoZR3
— 美しい日本の憲法をつくる国民の会 (@kenpou1000) 2022年6月21日
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