Mの部屋(仮題) リターンズ

英会話スクールとかオンラインレッスンとかTOEIC(985点)とか英検(1級合格)とか工業英検(2級)の情報を公開、共有。しばらく前にHPを公開していたがサービスが終了、久しぶりに復活したので、"リターンズ"。英検でも、TOEICでもそこそこ挫折を味わって、色々考えてきたので、参考にしていただけることはあるかも。


『ドンキにはなぜペンギンがいるのか 』

ドンキにはほとんど行ったことがないが、ちょっとした縁があってこの『ドンキにはなぜペンギンがいるのか 』(谷頭和希著)を購入。


カバー折り返しより

 私たちの生活に欠かせないチェーンストアは都市を均質にし、街の歴史を壊すとして批判を受けてきた。だが、チェーンは本当に都市を壊したのだろうか。
 一九九七年生まれの若き「街歩き」ライターはその疑問を明らかにすべく、三十二期連続増収を続けるディスカウントストア、ドン・キホーテのフィールドワークを行った。
 そこから見えてきたのは、チェーンストアを中心にした現代日本の都市の姿と未来の可能性だ。ドンキの歴史や経営戦略を社会学や建築の視点から読み解く。

 

 

目次や内容

序 章 日本中がチェーンストア

第一章 なぜ過剰な外観は生まれるのか

第二章 都市の中の「ジャングル」

第三章 チェーンストアは新たな地域共同体である

第四章 ドンキから見える日本のいま

終 章 チェーンストアの想像力

 

感想

・タイトルが軽めに感じるが、内容については、建築論・都市論の切り口で語られていて、しっかりした内容だと思った。

・ドンキは、他のチェーンに比べて、各店舗で裁量が認められていている。店舗の立地にあわせた出店や、居ぬき物件での出店もあり、店舗ごとの違いや特色があるとのこと。ちょっとドンキを2,3店舗巡ってみたくなった。

・複数の観点から筋道を立てて語られていて、その考えをたどって理解した内容はかなり記憶に残った。

・読者を意識した文章だと思った。そのためもあると思うが読みやすい文章だと思った。

・本の中で参考文献が色々引用されている。引用されている中には、ちょっと気になる本もあるので、「参考・引用文献」が最後にまとめられているのは便利そうだと思った。


まとめ

建築論・都市論やチェーンストアなどに興味がある方には、結構面白い本かもしれない。

 

ちょっと関係ないところで気づきがあった

この本の終章で、著者の恩師である早稲田大学の宮沢章夫氏の言葉が紹介されている。

宮沢は、年を観察することについて私にこのように語ってくれました。

「おもしろい街はない。おもしろく街を見る目があるだけだ」

本を読んだ後、この「おもしろがる目」というのがしばらく記憶の片隅にひっかかっていた。

しばらくして気づいたが、自分にはこれがなかったなと思った。

街に対して「おもしろく街を見る目」を持つということではなく、もっと一般的なものに対して「おもしろく見る目」がなかったなと思った。

昔に比べて、没頭するような楽しみもなくなってきて、楽めることもあまりないなと思うようになってきている。しかし、楽しいことがあらわれるのを待っているのではなくて、自分から「おもしろく見る目」を持って、楽しむ姿勢が重要だなと気づいた。

本の主旨とはちょっとずれたところでの気づきであるが、自分としては、これに気づけたので非常に読んだ価値があった。

 

以前紹介した、Carnegieの『How To Stop Worrying And Start Living』(邦題『道は開ける』)で、今日を大切にするということを知り、百田氏の『百田尚樹の新・相対性理論』で、仕事を楽しい時間にするということを知った。

そして、この『ドンキにはなぜペンギンがいるのか 』で楽しむ姿勢の重要性に気づいた。

 

時間は限られていて、どんどん減っていくものである。

なので、この3点については普段から気をつけていて、なるべく有意義に過ごせるように心がけている。

 

 

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