『Six-Word Memoirs Love & Heartbreak』は、英語の6語の短詩や英文がひたすら載っている本。
『日本人なら必ず誤訳する英文 リベンジ編』に、翻訳の問題として、6語の短詩が3つほど取り上げられていた。それに関連して調べてみたら、six-word memoirsというのは結構続いているプロジェクトのようで、本も出版されている。
SIX-WORD MEMOIRSのサイト
https://www.sixwordmemoirs.com/
そのうちの1冊の『Six-Word Memoirs Love & Heartbreak』を購入。
本の"Introduction"を見ると、ヘミングウェイが書いたもので有名なものがあるらしい。
"For sale: baby shoes, never worn"
この6語で検索するとWikipediaにも載っている。
ヘミングウェイが6語で小説が書けるかという賭けをしてこの文章を書いたとか。
たしかにこの6語は、ちょっとぐっとくるものがある。
そして、冒頭に書いたようにこの本にはひたすら、いろいろな人の6語の短詩、文章が載っている。テーマは、Love & Heartbreak。
各作品でフォントが違ったり、文字の大きさが違ったりする。そして、たまに黒のページに白抜きの文字というのもある。
一番大きな作品は、見開きの黒の2ページに白抜きで、6語だけ書かれている。
多くても、せいぜい1ページに4作品しか載っていないので、語数でいうとそんなに量は多くない。
Amazonで 試し読み ができるので、興味のある人は試してみるとよいかも。
でも、6語に凝縮されているため、単語や背景知識を知らないと、前後の文章から類推するというようなことが全然できないので、全体的に読むのは大変だった。
理解できていなくて、何となく読んでさらっと飛ばしたものもそこそこある。
Love & Heartbreakということからか、下ネタも時々ある。
ストレートなものも、そういうことを言ってるんだろうなと思えるものもある。ただ、たぶん下ネタだろうなというのは、誰に確認していいかわからないので、おそらくそうだろうということで自分だけで納得しておくことにした。
ずっと6語の作品を読んでいると、後の方になってくると、凝ったものより、普通のシンプルな6語の文章がよく思えてきてしまった。
自分が面白いと思ったものは1ダース以上あったが、その中からいくつか絞って紹介してみる。
Met him online. Blogged our divorce.
He told me he was single.
Marriage, children, empty nest: now what?
Happily single. No one believes me.
I waited. He never called back.
Someone shoud've objected at my wedding.
Stopped wanting Mr.Perfect, found him.
ちなみに、Amazonを見ていると、この本の新聞などのレビューコメントも6語になっているものもあった。
“The exercise in brevity certainly inspires.” (San Francisco Chronicle)
“The brilliance is in the brevity.” (New York Post)
“You could spend a lifetime brainstorming.” (The New Yorker)
まとめ
Honestly, I enjoyed reading the book.
Six-Word Memoirs on Love and Heartbreak: by Writers Famous and Obscure
- 作者:Smith, Larry
- 発売日: 2009/01/06
- メディア: ペーパーバック
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