Mの部屋(仮題) リターンズ

英会話スクールとかオンラインレッスンとかTOEIC(985点)とか英検(1級合格)とか工業英検(2級)の情報を公開、共有。しばらく前にHPを公開していたがサービスが終了、久しぶりに復活したので、"リターンズ"。英検でも、TOEICでもそこそこ挫折を味わって、色々考えてきたので、参考にしていただけることはあるかも。


効果的なコーチングのための本、『The Coaching Habit』

去年、英語を教えるとか、指導するとかに興味があった頃に読んだ本。英語の勉強をかねて、コーチングについて知識を得るため、評判の良さそうなこの英語の本を購入。amazon.comのレビューが非常によかった。1200以上のレビューで80%以上が5つ★であった。

 

The Coaching Habit: Say Less, Ask More & Change the Way You Lead Forever

The Coaching Habit: Say Less, Ask More & Change the Way You Lead Forever

 

 

コーチングとは何か?

そもそもコーチングと何か?本を読む際にネットでも調べて確認してみた。

コーチングやカウンセリングは、対象となる人に対して改善してもらうためにやることである。それは納得。しかし、両方ともその対象の人自らによって答えを見つけてもらうのが目的ということのようである。知らなかった。

またコーチングとカウンセリングの違いは、スタート地点の違いということである。コーチングの方は現状をもっとプラスの方に持っていく。一方、カウンセリングの方は、マイナスから始まったそれを解消する。

英会話のイーオンでカウンセリングというのがたまにあるが、そんな感じではなかったような気がする。しかし、それは自分が色々勝手に喋っていたのが原因かもしれない。

内容

現代では会社の管理職など指導する立場の人もなかなか忙しくて、人の指導をじっくりできない。

それに対する答えとして、コーチングをするための具体的な質問7個について書かれている。それがメイン。また、従来の自分の習慣から新しい方法へ変えることについても解説されている。最後には著者のおすすめの関連書籍が紹介されている。

以下、目次の抜粋。

How to Build a Habit
1.The Kickstart Question
2.The Awe Question
3.The Focus Question
4.The Fundation Qustion
5.The Lazy Question
6.The Strategic Question
7.The Learning Question

 

感想

7つの質問という具体的なところまで落とし込まれているのが実用的で素晴らしいと思う。それがamazon.comの高評価の理由だと思う。それぞれ質問の趣旨について詳しく考え方が解説されていて、その7つの質問により効果的なコーチングができるということである。例えば、"1. The Kickstart question"では、まず最初にする"What's on your mind?"という具体的な質問が書かれていて、この質問の狙い、目的などが解説されている。

自分的には、この本の内容はすんなりと受け入れられる。 考えたことをアドバイスするのは好きではある。しかし、自分の今までの経験上、色々アドバイスしても、聞いた側はそんなに自分が話したことを理解していない、もしくは理解したとしてもほとんど実践しない。ということで、実際にアドバイスする際にも、あんまり多くは言わないようになってきているので。

そして、この本に書かれている内容を意識して以来、更にアドバイスすることが減って、相手の見解から聞くようになった。

面白かったところ

コーチングとはあまり関係ないが、"戦略的な"ということついて書かれている文章がちょっと面白かった。海外でもこういうことがあるんだなと。

"strategic" has become an overused qualifier, something we add to anything that we want to sound more important, more useful, more thoughtful, more ... good. This isn't a meeting. It's a strategic meeting.

("戦略的"が多用されている。より重要そうに聞こえるように戦略的を付ける。これは会議ではない。戦略会議である、みたいな)

どこらへんが、面白かったかというと、自分の会社には「戦略xx」という部署が存在するところ。 

あと、これは非常にいいフレーズだと思った。"戦略の本質は何をすべきでないかを選択すること"

Of the many definitions of "strategy" that I've seen, I think I like Michael Porter's best, when he said, "The essense of strategy is choosing what not to do" 

 

日本語版

調べてみたら、日本語版もあった。タイトルは『リーダーが覚えるコーチングメソッド』。こちらはそんなに評判になっていないように見える。翻訳がネックになってたりするのだろうか。

 

リーダーが覚えるコーチングメソッド ――7つの質問でチームが劇的に進化する (フェニックスシリーズ)

リーダーが覚えるコーチングメソッド ――7つの質問でチームが劇的に進化する (フェニックスシリーズ)

  • 作者: マイケル・バンゲイ・スタニエ,Michael Bungay Stanier
  • 出版社/メーカー: パンローリング
  • 発売日: 2017/08/12
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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まとめ

コーチングに興味がある人は読んでみてもよいかもしれない。かなり実践的で活用しやすい本だと思う。ボリュームもそんなに多くなく、英語も割合読みやすいと思う。