先日のナルニア国物語の最初のストーリーである『The Magician's Nephew』に続き、『The Lion, the Witch and the Wardrobe』を読み終わった。
この『The Lion, the Witch and the Wardrobe』は『ライオンと魔女』や『ライオンと魔女と衣装だんす』のような邦題で翻訳されている。
ナルニア国物語シリーズ
wikipediaを見ると、ナルニア国物語シリーズでは、この作品『The Lion, the Witch and the Wardrobe』が一番最初に発表されている。
一方、作者C.S.Lewisのおすすめ読書順は下記の通り。( )の数字が発表順。
The Magician's Nephew (6)
The Lion, the Witch and the Wardrobe (1)
The Horse and His Boy (5)
Prince Caspian (2)
The Voyage of the Dawn Treader (3)
The Silver Chair (4)
The Last Battle (7)
どうやら作者は、後付けでも、ナルニア誕生のストーリーである『The Magician's Nephew』を書いておきたかったようである。
内容
戦争で田舎の大邸宅に移り住んでいる兄姉弟妹の4人が主人公。大邸宅にあるワードローブに入るとナルニアにつながっている。最初妹のルーシーだけがナルニア迷い込み、その後4人全員がナルニアに迷い込んだ。
ナルニアは雪に覆われた冬の世界。魔女の力でずっと冬が続いていて、クリスマスも来なくなっている。
そんな中で、4人の子供とライオンのアスランが活躍するというストーリー。
感想
以前にも一度この本を読んだが、それほど印象に残らなかった。しかし、今回読んでみると以前より面白く感じた。2度目ということもあると思うが、この作品にうまくつながるように書かれた『The Magician's Nephew』のおかげだと思う。うまくつながっていて楽しめた。
例えば、ランプポスト。ナルニアの森の中にあるランプポストが何度か目印として出てくる。このランプポストがどのようにしてナルニアにあるかということが『The Magician's Nephew』に書かれている。
今回あらためて読んでみて気付いたが、後半のクライマックスのあたりは、描写が多くて地の文が続く。会話があまりないので感情移入するという感じではなかった。ある意味淡々とストーリーが進む感じであった。
また、地の文の描写で、植物や動物などの英単語が出てきて、何のことかわからないのはちょっと大変だった。ただし、講談社英語文庫の本では、巻末に単語やフレーズの意味がある程度載っているのは安心。
ちなみにこのよう単語などが出てきていた。このようなのが、森の中の描写のためにいくつかまとめて出てくると、なかなか厳しいものがある。
fir <<植物>>モミ
beeche <<植物>>ブナ
elm <<植物>>ニレ
birch trees <<植物>>樺の木
celandine <<植物>>クサノオウ
kingfisher <<鳥>>カワセミ
bluebell <<植物>>ブルーベル
thrush <<鳥>>ツグミ
currant <<植物>>スグリ
hawthorn <<植物>>サンザシ
ライオンと魔女-ナルニア国ものがたり The Lion, the Witch andthe Wardrobe 【講談社英語文庫】
- 作者:ルイス,C.S.
- 発売日: 2001/01/19
- メディア: 文庫
この物語の最後は以下のような文章で終わっていた。
And that is the very end of the adventure of the wardrobe. But if the Professor was right it was only the beginning of the adventures of Narnia.
冒険のはじまりにすぎない、とか言われると続きが気になる。
これは続きを読まざるを得ない。
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