もともとは、2020年5月上旬に、作者がネットで無料で公開していた作品。
それが1か月ほどで文庫での販売となった。
発売予定日は6/12(金)だった。
楽しみにしていたので、いつ本屋に並ぶのか少々調べてみた。発売日が6/12(金)という場合、取次店から本屋への日のことをいうらしい。ということで、早くて6/12(金)の夜以降くらいのようであった。
ところが、発売日より前に、たまたまある大手書店の検索機で見てみたら、発売日前なのに発売中になっている。
文庫のコーナーに行ったら、本当に既に並んでいた。
ちょっと得した気分。
すぐに購入。
本の内容は、日本の今の状況を寓話にしてストーリー。日本の政治やコロナの状況が、カエルの世界として描かれている。
作者が意図しているように、カエルの世界として描かれているので、実名で書かれるより、愚かなことが愚かとはっきりわかる気がする。
この本で重要だと思われるのは、主人公の2匹のアマガエルのソクラテスとロベルトが、よそから来たカエルであるというところだと思う。当事者じゃない客観的な視点で、(日本に相当する)ナパージュやそこに住むツチガエルの状況を見て、考えている。
ネットで公開されていた時に、印刷して読んだので、内容は知っていたが、「今」の日本の状況を扱っているので、もう既に印象が違う。
5月の時は、緊急事態宣言中であったが、今はもう終わっている。
でも、重要なのはこれから先の将来だと思う。
この本では、3つのエンディングが用意されていたが、良いほうに向かってほしい。
5月にネットで公開されていたのが、5/9(土)、10(日)。
5/11(月)にちょうどこんなニュースがあった。ちょうど読み終わった後でこのニュースは結構怖かった。現実が、本に書かれていることを上回りそうになっている。
中国が「釣魚島(尖閣諸島の中国側名称)の海域を巡航することは中国側の固有の権利だ」として、日本に「騒ぎを起こさないよう」言っている。
それから一月ほど経って、文庫本として出版された。
現実の世界では、中国の船が今まで一番長期間、尖閣諸島付近を航行している。
この状況を、どう判断するかは個人次第だと思うが、そもそもメディアがなぜかあまりこのことを報じない。
最近では、気づいてる人が増えてるようであるが、メディアはある種の利害関係により、報じるニュースを選んでいるよう見える。この尖閣諸島のニュースもあまり報じられないニュースの1つのようである。
https://twitter.com/dappi2019/status/1273073961308323842?s=20https://twitter.com/dappi2019/status/1273073961308323842?s=20
中国公船による尖閣周辺連続渡航が過去最長(64日)に並んだことを、TVはNHKを筆頭に一切触れないし、新聞は産経と読売のみが報道。
— Dappi (@dappi2019) 2020年6月17日
日本の報道は尖閣諸島は日本の領土という認識ありますか?
尖閣を守る気ありますか? pic.twitter.com/o1d5IfdnLu
尖閣諸島でおこっているようなことも描かれていて、今の日本の状況がわかるこの本は、多くの人が読んだほうがよいと思う。
ちなみにこの本は、『カエルの楽園』という本の続編にあたる。
自分はその本を読んでいない。読んでなくても、理解できるように配慮していると作者が書いていたが、最初の導入のあたりは少しだけややこしかった。
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