島田洋一先生の『許されざる者たち』を読んだ。
著者の島田先生は、福井県立大学名誉教授であり、日本保守党の衆議院議員。
この本では幅広い問題点が取り上げられ解説されている。
目次
第1章 国会に巣食う者たち
第2章 政策を動かしうる危険人物
第3章 日本叩きの武器
第4章 拉致と議員
第5章 戦争を招いた脱炭素原理主義
第6章 移民無法地帯
第7章 血税と外務省
第8章 中東クライシス
第9章 学術会議
第10章 言論抹殺
第11章 テレビ人間
島田先生は、拉致問題やアメリカ政治の専門家という印象であったが、幅広い問題点が解説されているのを見ると、日本の政治についても詳しいようである。
第2章は主に河野太郎氏がやってきたことが書かれている。河野氏が資源エネルギー庁の幹部を恫喝していたことが書かれていて、当時出回っていた音声データを聞いてかなり悪い印象を受けたのを思い出した。防衛相時代に地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備を代案も無く突然やめ、そして敵基地攻撃能力について一貫して反対してきたことも書かれている。河野氏は日本を弱体化させたいのだろうか。
第6章の移民問題は、日本でどんどん深刻化していて特に重要な問題かもしれない。この章では、アメリカの状況が主に解説されているが、日本のクルド人問題にも少し言及されている。世界的に見ると、アメリカ、イタリアなど国境管理を強化しているので、締め出された外国人は日本にどんどんやってきてそうなので、非常に心配になる。
この本に書かれてはいないが、イギリスでは移民に対して厳しい姿勢のUKリフォームという党が躍進してきて、支持率首位となっている。日本でも移民問題に厳しくのぞむ党が躍進していくのではないかと思う。
第二次トランプ政権が国境管理を強化し、イタリアなど欧州諸国も右に倣うなか、日本が一人甘い措置を取れば、世界から自称「難民」が押し寄せることとなる。
島田先生は、衆議院の法務委員会に所属している。そこで色々な問題点について質疑を行っている。クルド人の問題、外国人犯罪の不起訴の問題、安倍元首相暗殺事件の裁判が進まない件、生稲外務政務官が外国に行っても重要な議論を全然していない件など、少数野党であるため持ち時間が少ない中、色々な質疑を行っている。
衆院法務委で日本保守党の島田洋一氏が出稼ぎ問題に言及し、クルド人が日本で難民認定を認められず、トルコへ帰国後に迫害されるケースがあるかどうか質問。出入国在留管理庁幹部から「法務省としては把握していない」との答弁を引き出した。
島田氏はまた、昨年8月、在留資格がなく不法滞在状態で、日本生まれの外国籍の子供や家族ら約400人に当時の斎藤健法相が裁量で「在留特別許可」を与えた措置について質問。
鈴木法相は「今後、繰り返し行うことはない」と明確に述べた。
島田先生は長く国会議員でいるつもりはないということを発信されているのを見た記憶があるが、このような方には少しでも長く国会議員を続けていただきたいなと思う。
(↓↓ クリックしてもらえたら励みになります!)