『TOEIC L&Rテスト Part3&4 鬼の変速リスニング1』は昨年秋ごろにいったん挫折したが、気を取り直して取り組み、一通りやり終わった。
一日に1題ずつPart3あるいはPart4の①問題を解いて、②その音声を使って音読練習をする、というもの。
6日x4週間分のPart3あるいはPart4の問題が含まれる。
特徴としては、問題を解く際には、2.5倍速(ほぼ内容を聞き取れない)から段階的に通常スピードに落として解いて行くというところ。
音声練習については、普通スピードのリピーティングから1.5倍速のシャドーイングまで入っている。
(※最初挫折したのは、この1.5倍速のシャドーイングの難易度が高すぎて心が折れてしまったため。1.5倍速シャドーイングはとても納得できるほどはすぐにできないので、一応数回トライするだけにした。そうすることによって、この本を一通り終わらせた)
よいところとしては、音読練習の進め方が音声で入っていて非常にわかりやすいところ。今まで使った音読練習の本では、音読をどのように進めるのかわかりにくいと感じたことが何度かあった。しかし、この本は説明を聞きながらわかりやすく進められた。
問題のナレーションは、ネイティブの人が読み上げているが、それ以外の問題を解いたり音読練習するときのガイド、問題解説、発音のコツなどの解説は、著者として名前があがっているテッド寺倉氏、和泉有香(Joy)氏、天満嗣雄氏が会話しつつ進めている。
好き嫌いがあるかもしれないが、ちょっとおもしろいやりとりも入っている関西弁の解説となっている。
冒頭で、この本(改定版)が出版された経緯というか内幕まで話題にしているのはおもしろかった。
個人的に非常に役立ったなと思ったのは、問題のナレーションの間は、マークしたり設問を読んだりせず、我慢して聞く、という解説。
リスニングでスコアをくずすことがあるのは、ちょうどこういうところがダメかなと思っていたのでこの解説は役に立った。これを意識して臨んだ直近のテストではリスニングは満点に戻った。
改定版には、「日本人の発音改善講座」という付録が追加されている。
この付録のような発音についての解説を聞いたことがなかったので、個人的には非常に価値があるなと思った。
TOEICのリスニング対策をしたい人や発音練習したい人などに非常におすすめの本だと思う。
ちなみに、本の帯には1日20分と書いてあるが、ある程度納得できるところまで音読練習すると一日大体40分~50分くらいかかった。
1.5倍速オーバーラッピングや普通スピードシャドーイングはなかなか大変で、帯の「スパルタやで!」はたしかにそうだなと思った。
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