『Out of the Maze』を読みおわった。世界的ベストセラー『Who Moved My Cheese?』(チーズはどこへ消えた?)の続編。
時間があるうちに読んでしまおうと思って読み始めたら、すんなり読み終わった。ページ数も90ページもないくらいのボリュームであった。
思いの外良かった。
ストーリー
『Who Moved My Cheese?』の続編で、前回の登場人物の一人Hemのその後に焦点が当てられている。前作の最後で、残りの一人(Haw)と2ひきのねずみ(SniffとScurry)はどうなったか書かれていたが、Hemだけは書かれていなかった。その書かれていなかったHemについてのストーリー。Hemが新たな登場人物Hopeとともに変化を受け入れようとする話。
前作のあらすじが最初に2ページほどでまとめられているが、個人的には前作を先に読むのを断然おすすめしたい。
テーマとしては前作と同じく、変化にどのように対応するかということ。
英語
わかりやすい英語で難しい単語はほとんどなく英語の本としてはかなり読みやすいと思う。TOEICのパート7の長文を読むよりは読みやすいと思う。
感想
前作がよかっただけに、あんまり期待できないかなと思っていたが、予想を裏切られた。
前作は、迷路でチーズを探す2人の小人と2ひきのねずみの話と、それを教訓としてどのように実生活に活かせるか議論している人たちの話の2段構えの構成であった。
今回の本も同様な構成であるが、最後に作者の闘病時の手紙が紹介されていて、3段構えの構成と感じた。
その作者についての部分があってこのシリーズは引き締まったと思う。作者は既に亡くなっているが、最後は作者が自分の本で書いていることを実践していることが紹介された。作者は死という大きな変化に自ら対応しようとした。これ以上説得力あることはあんまりないんじゃないかと思った。
この本を読んで、自分の生活について考えてみると、変化に対してそれほど前向きではないとあらためて気づいた。変化に対して前向きに取り組んでいこうと思う。
この本から抜粋。
You can do, experience, and enjoy a lot more than you think you can
Out of the Maze: A Simple Way to Change Your Thinking & Unlock Success
- 作者: Dr Spencer Johnson
- 出版社/メーカー: Vermilion
- 発売日: 2018/11/13
- メディア: ハードカバー
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最後に
前作『Who moved My Cheese?』のHem, Hawらのストーリーの最後が非常に印象的で良かった。しかし、そのエンディングの部分については今回の『Out of the Maze』では触れられていなかったようである。それがほんの少しだけ残念であった。
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