英語の地力をあげるために『英会話・ぜったい音読【続・挑戦編】』

『ぜったい音読』シリーズの1冊。

英検やTOEICなどのテストでよい結果を出すには大きく２つ必要だと思う。

(1)英語の地力
(2)テスト固有の対策

この『ぜったい音読』シリーズは英語の地力を高めるための本である。

作者: 國弘正雄,千田潤一
出版社/メーカー: 講談社インターナショナル
発売日: 2004/03/12
メディア: 単行本（ソフトカバー）
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内容

『英会話・ぜったい音読【続・挑戦編】』には、高校の英語の教科書から厳選された文章を元にした10個のレッスンが含まれる。10個のレッスンで取り上げられている文章は幅広く、インターネットの検索の話しから、原爆の話、アメリカの人種問題の話まである。それらを使って音読などのトレーニングをしていくという本である。例として上げられているトレーニングの仕方は以下の手順。

(1)CDを聞く (1回)
(2)CDを聞きながら音読 (1回)
(3)テキストを精読 (1回)
(4)テキストを音読 (3回)
(5)音読筆写(音読しながら書き写す) (3回)
(6)CDを聞く (1回)

それぞれの方法について、やり方は詳しく解説されている。また応用として、CDを聞いて書き取る(Dictation)、暗唱する(Recitation)というのも書かれている。

レベル

この『ぜったい音読』シリーズを始める時のTOEICの目安のスコア

TOEIC	教科書	ぜったい音読シリーズ
～470	中1・中2	入門編・続入門編
470～600	中3	標準編・続標準編
600～	英語I(高校)	挑戦編・続挑戦編

感想など

このシリーズの本は継続して学習すれば、成果は分かりにくいかもしれないが確実に英語が身につくと思う。声を出すのも、文章を写すのも含まれているのが非常によいと思う。本の最初の方に書かれているが、英語に対応するための「英語回路」を作ることができると思う。

自分は、一番難しそうな【続・挑戦編】を選んだが、これをやっていたときは既に900点台半ばだったので、それほど負荷を感じなかった。どくれらい役に立っていたかはよくわからない。ただTOEICのスコアをくずしたということも無かったので効き目はあったのかもしれない。

読み上げながら書き写すという音読筆写は、この本以外でやったことがなかったが、これはかなりいい気がする。目、口、耳、手を同時に使うので非常に身につきそうである。
自分は英語以外に中国語をほそぼそと習っているが、英語の時の反省から発音に気をつけて音読を割合やるようにしている。そうしたら、音だけ覚えているが、文字が思い出せず意味が分からないということがたまにあった。そういう経験から、視覚情報と音を同時に練習する音読筆写はかなりよい練習だと思う。

好きな話

個人的には、Lesson2(Input and Outpu)の海外との交流に英語が重要という話しが印象的であった。新渡戸稲造が1900年に書いた英語の本、『Bushido』についても触れられている。そして新渡戸稲造の言った言葉がスケールが大きくてすごいなと思った。

"My dream is to be a bridge across the Pacific Ocean."
(私の夢は太平洋を横切る架け橋(アメリカと日本の)になること)

この影響で、Bushidoをすぐに購入した。しかし、かなり難易度が高く速やかに挫折した。

まとめ

英語の地力を高めるには、『ぜったい音読』シリーズは非常に良い教材だと思う。おすすめ。