Mの部屋(仮題) リターンズ

英会話スクールとかオンラインレッスンとかTOEIC(985点)とか英検(1級合格)とか工業英検(2級)の情報を公開、共有。しばらく前にHPを公開していたがサービスが終了、久しぶりに復活したので、"リターンズ"。英検でも、TOEICでもそこそこ挫折を味わって、色々考えてきたので、参考にしていただけることはあるかも。


仕事や生活での変化への対応法。おすすめ。『Who Moved My Cheese?』

Who Moved My Cheese?
An A-Mazing Way To Deal With Change In Your Work And In Your Life.

世界的ベストセラー。発売以来色々な言語に翻訳されている。サブタイトルにあるように仕事や生活での変化に対応する方法についての本。 

Who Moved My Cheese

Who Moved My Cheese

 

 

日本語のタイトルは『チーズはどこへ消えた?』

英語の本を探していたとき、日本でベストセラーになっていたのを思い出して、この本を購入。ページ数は100ページ弱で、挿絵のページも含まれるので割合短めの本。

 

チーズはどこへ消えた?

チーズはどこへ消えた?

  • 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2000/11/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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ストーリー

同窓会に参加している人たちが世の中の変化について語っている。その中の一人が、あるストーリによって仕事や生活での変化にうまく対応できたという。それは2ひきのねずみと2人の小人が登場する話し。その人物がその話しを他のメンバーに語り出す。

2ひきのねずみSniffとScurry、2人の小人HemとHawが迷路の中にあるチーズを探している。チーズステーションCに豊富なチーズが見つかった。しかしそれがなくなっていく。状況が変わってきたとき、ねずみたちと小人たちのとった行動が異なっていく、という話し。

ストーリーが語られたあと同窓会のメンバーが、ビジネスの変化についていけなかった話や人間関係などの実生活の事柄について、ストーリーと照らし合わせて、どのキャラクターのような行動しているか、どうすべきだったかなどの会話をする。

感想

この本を読んだのが今回2回目。1回目はオランダ出張の行きのフライトで読んだ。全然睡眠をとらずに読み終えた。その結果、時差の関係で24時間ずっと起きっぱなしになって非常にきつかった記憶がある。

そのオランダ出張は、久しぶりの海外出張であった。ちょうど仕事など色々変化が多かった時期だった。色々大変だった。よいタイミングでこの本を読んだと思う。この本のおかげで何とか前向きになることができた。自分の場合、非常に役立った。

メインのストーリーは2ひきのねずみと2人の小人がチーズを探す話であるが、変化に対応しないということはどういうことか寓話的にうまく描かれていると思う。

本としてうまく構成されていると思ったのが、同窓会に参加した人たちが実生活で起こっている変化とこの話しを対比して、どのように実生活で対処すべきか、対処しない人はどうなるかなどが書かれているところ。それにより、単なる寓話ではなく、このチーズのストーリーをどう活用するかわかりやすく示されことになっているのが素晴らしいと思った。

考えてみれば、変化というのは仕事でも生活でも生きていくうえで誰にでも起こり続ける。就職、転職、リストラ、退職、結婚、離婚など大きなことから、ちょっとした変化まで色々なことが起こる。そういう意味で多くの人にこの本は役立つと思う。

ところで、メインのストーリーのエンディングは全然記憶になかったが、このエンディングは大好き。

英語

難しい単語も少なめで、前半はかなり読みやすいと思う。途中から仮定法がちらほら。

お気に入りのフレーズ

when you change what you belive, you change what you do.
(信じることを変えると、やることが変わる)

He had to admit that the biggest inhibitor to change lies within yourself, and that nothing gets better until you change.
(彼は認めないといけなかった。変化への最大の障害は自分の中にある。そして自分が変わるまで何もよくならない)

プレゼント

内容が非常によくて、ボリュームもそれほどでなく、英語も割合読みやすいので、英会話スクールのスタッフの人が辞めるときに、この本を2回プレゼントしたことあり。

続編

作者は、2017年に亡くなった。しかし、去年の秋、続編が出版された。『Out of the Maze』。今回2回目読み終えて、続編も購入してみた。続編がオリジナルほどのできばえだといいなと思いつつ、まだ読んでいない。

最後にもう一度

変化に対して前向きになれる良い本だと思う。

(そろそろ大きな変化がくるかな・・・)