考えてみたら2年間で6回中5回も英検1級の2次試験を受けていた。結果は2勝3敗。対策やスコアなどを振り返ってみる。
英検1級の2次試験のテストの流れ
英検1級の2次試験であるスピーキングテストは以下のような流れで行われる。テスト時間は全体で約10分。
自己紹介(あなたのことを少し教えて下さい、と言われ自己紹介する)
スピーチ(1分間で5個のトピックから1つ選び、準備し、2分間スピーチする。)
質疑応答(スピーチに関して試験官から質問があり、それに答える。)
英検1級のスピーキングテストの採点の観点
スピーキングテストの採点は、以下の4つの観点で行わる。
short speech
interaction
grammar and vocabulary
pronunciation
それぞれが10点満点。1級の2次試験は、準1級以下と違って面接官が2人いる。おそらくそれぞれが5点満点で採点して、合計が10点になるのだと思う。そしてそのスコアが最終的にCSEスコアに換算されて合否が決まる。
対策としてやったこと(1)
スピーチのトピックの作文。1つずつ確実にスピーチできるトピックを増やすため、各トピックについて作文してノートにまとめた。そのトピックが出たらこのようにしゃべるという内容を書く。導入、可能な限り3つの(少なくとも2つの)根拠、結論。ライティングテストのエッセイのフォーマットと同じ要領。作文するのために調査が必要なので、1トピック書くのに時間がかかる。
オンラインレッスンのValue englishの方に、スピーチの語数は2分間で何語必要か尋ねたことがある。200語といわれた。つまりこれはライティングテストのエッセイくらいの文を2分間で話すということ。
感覚的には30トピックくらい準備できれば、5個のトピックのうちの1つくらいは対応できる可能性は高くなるのではないかと思う。受験のたびに作文して現在37トピックの作文をした。
作文してノートにまとめてもスピーチはできないので、仕上げとして作文したトピックについて2分間でスピーチする練習をした。なれてきたら確認の為に録音して練習した。よいスピーチではないのは分かっていても、録音を聴いて思っている以上に文法を間違えていたりしてがっかりすることはよくある。あと、語数も確認したが、最初なれないうちは2分間で100語を越えるくらいしか喋れなかった記憶がある。
作文の際に気を付けていたのは、自分で納得できる根拠を上げること。参考書などスピーチの文章が載っているが、自分の思っていないことを丸暗記するのは、自分的には無理があるので、自分で納得する根拠を上げてスピーチするようにしている。そのため、自分の場合、調べてもなかなか根拠が上げれず作文できていないトピックもある。
対策としてやったこと(2)
過去問など使用して、自分でスピーチ部分を模試形式で練習した。1分間時間を計って5個のトピックから1つ選びスピーチの準備をする。その後2分間スピーチする。これを1回やるのは、3分強でそんなに時間はかからないので、毎日やるようにしていた。
同じ5個のトピックのセットを使って、ある1つのトピックになれてスピーチできるようになったら、それを除いた別の4個のトピックでスピーチする練習をしていた。
対策としてやったこと(3)
自己紹介の練習をする。話す文章を考えて、それを自分で発音して練習する。文章も決めたら、単語の"r"の発音とか、アクセントとか調べたりして練習した。2次試験を受ける人と話したら、これに気付いていなようだった。自己紹介は自分で用意したことを喋れるのでじっくり準備ができる。
自分の自己紹介の文章は5つの文。最後にちょっと、くすっとなる文章を入れている。面接官も人間であるので、事務的な自己紹介よりは、ちょっとおもしろい方が印象がよいのではと思って一番最初からやっている。
AIが導入される話しもあるが、2次試験は現状は面接官の主観評価である。ということは、例えばInteractionがスコアが3か4か迷うような場合、印象をよくしておけば4にしてもらえるかもしれない。
今まで自己紹介後、概ね意図した通り笑ってもらうか、その部分について面接官と少し盛り上がったりしている。
ところで、この自己紹介の練習は意外と他の場所で役に立つことに気付いた。考えれば当たり前であるが、初対面の人とはそこから入るので。例えば、英語のレッスンで新しい先生のレッスンをとることになると自己紹介する。そういうときに練習したフレーズはスムースに出てくる。
対策としてやったこと(4)
オンラインレッスンでの模擬面接レッスン。上記のようなことを一通り準備して、本番に近い感じで試したり、アドバイスをもらったりするために利用していた。
2次試験のスコア
自分のスピーキングテストの詳細な結果。"(基準点602)"の後ろの4つ並んだスコアは以下の各観点のスコアを表す。
short speech / interaction / grammar and vocabulary / pronunciation
2016 第3回 600/850 (基準点602) 7/6/6/6 不合格
2017 第1回 606/850 (基準点602) 7/7/6/6 合格
2017 第3回 592/850 (基準点602) 4/7/6/7 不合格
2018 第1回 597/850 (基準点602) 6/7/6/5 不合格
2018 第2回 617/850 (基準点602) 8/7/6/7 合格
short speechのトピックについては運がある。short speechが4の時は、トピック5個全てなじみがなくて、全然ダメであった。8の時は、対応できるトピックがあり、根拠を3つ挙げることができてうまくいった。
short speech以外の項目は基本的には短期間に改善するのは難しいと思う。発音改善のためのレッスンを最初のテスト後にずっと受けていて、2年近くなるが、なかなか8まではいかない。
バーチャル2次試験
自分はそれほど見なかったが、英検のサイトのバーチャル2次試験は模範解答的な流れだと思うので、チェックしておいたほうがよいと思う。いま少し見てみたら、テストの時の状況を思い出して、軽く胃が痛くなった…。
その他
自分は英検1級2次試験を最初受ける前は、結構スピーキングはひどかったと思う。しかし、受けるために勉強して一気に進歩したと思う。それを2年間で5回も受けたので、社会問題などについて結構話し続けられる。
以前は言葉が出てこないくらいの感じであったが、short speechが4点だったときは、アイデアはあまり浮かばなかったが、かなり内容のないことを話し続けた。意味のないことではあるが、話し続けられるようになってて自分で感心してしまった。
英検は1次試験に合格すると、一度2次試験に落ちても、その後1次試験免除で最大3回2次試験が受けれる。つまりそのたびに勉強していれば蓄積は増えて、通る確率は増えるはずなので、なるべくリラックスして受けるのがよいと思う。
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