英検1級の1次試験は、筆記問題(100分)とリスニング問題(約35分)からなる。
その筆記問題の100分には、リーディングテストとライティングテストが含まれる。
リーディングテスト(4択)
短文の語句空所補充 25問
長文の語句空所補充 6問
長文の内容一致選択 10問
ライティングテスト(記述式)
英作文 1問
ライティングテスト対策については、既に書いたので、リーティングテストの対策を整理してみる。
語句問題
リーティングテストで一番重要であり、特徴的なのが最初の語句空所補充の問題。
語句が難しく、句動詞の問題も含め25問ある。
『英検1級語彙・イディオム問題500』を使って勉強した。準1級の時に使っていた問題集と同じシリーズの本。この本を見始めて驚いた。準1級であれだけ知らない単語を覚えたのに、更にまだこんなに知らない単語があるのかと。
英検1級語彙・イディオム問題500 (英検分野別ターゲット)
- 作者: 旺文社
- 出版社/メーカー: 旺文社
- 発売日: 2006/03/01
- メディア: 単行本
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この問題集を進めていて、ふと気になって語彙数を確認した。英検1級で必要な語彙数は14,000語くらいらしい。ということは、この問題集を全部こなしても、4択問題が500問だからせいぜい2,000語。そして、準1級の語彙数は7,000語。7,000語に2,000語足しても9,000語・・・。全然14,000語に足りない!実際にこの問題集をやった後に過去問をといてみて、見かけない単語がまだまだある。
ということで、『出る順で最短合格! 英検1級単熟語 EX』を追加で購入。この本は2,800語強掲載されているとのこと。この本のありがたいところは、過去の出題を元にして、重要語句から順番に掲載されているところ。例えば、Unit1では"筆記大問1で正解として出題された単語を中心に"取り上げられていて、Unit3では、"筆記大問1の誤答選択肢や長文問題などに出現する単語"が取り上げられている。
実際にやったのは、『英検1級語彙・イディオム問題500』を2, 3周くらい。あと『出る順』の方を最初の方のUnit3くらいまでやったと思う。
『出る順』は問題集ではなく、見開きの左側のページに12の単語と意味が並んでいて、右側のページに例文が書かれている参考書。自分は、問題タイプでない単語の参考書は少し苦手なのでそれほど活用しきれていない気がする。
それから、"でる順パス単英検1級"というAppを購入してiPod touchで使っていた。英単語が表示されて4択の中から意味を選ぶという問題形式の機能ばっかり使っていた。
単語の覚え方
単語の覚え方としては、見たこともない単語が膨大にあるので、一気にまじめに覚ようとしないほうが良い気がする。すっと頭に入る単語もあるが、逆になかなか覚えられない単語もあるので。自分の場合は、1回目でなんとなく覚えて、2回目、3回目でより定着させるという感じでやっていた。例えば、embezzle(横領する)。初見では、"横領する"まではっきり覚えられなくともネガティブな意味というくらい覚えて、2, 3回目で徐々に覚えるという感じ。
覚えるとき、最初は書き出して覚えていた。知らない単語を書き出そうと思ったら、殆ど書き出していたような気がする。
長文問題
大問2、大問3の長文問題は、基本的に長文を一通り読んでから問題を解いている。しかし最後の長文問題である大問3の3問目だけは全部読まないように変更した。長文が見開きで左右のページに書かれていて、ボリュームが多すぎるので最後まで読んだら最初の方を忘れる気がしたので。それでなくても難しい単語が入っていたりして、そんなにクリアに理解できていないので。最後の長文は半分を超えたあたりまで読んで、設問2つ答える。そして残りの文章を読んで残りの2問を答えるというやり方にしている。時間に余裕がなくなった場合、4問全て答えられないとひどいので、リスク分散の意味もある。
ところで、ある過去問を解いていて、選択肢を見ても正しいのが見つからないということがあった。たまにあることではあるが。選択肢を見返したら、1つの選択肢が倒置を使った仮定法になっていた。ぱっと見は意味が反対に見えた。そして、それが正解であった。本番ではなかったがこれに気付いた時は嬉しかった。
時間配分
参考までに、自分のリーティングテストの目標の時間配分。ライティングに余裕を残す作戦。
短文の語句空所補充 25問 (12.5分)
長文の語句空所補充 6問 (12.5分)
長文の内容一致選択 10問 (35分)
まとめ
語句問題が重要。リーディング問題の中で、25問/41問中なので、かなり影響が大きい。知りあいの人は長文問題は殆ど正解していたが、語句問題のために2回くらい不合格になっていた。
単語は大量に全部覚えようとすると時間がかかる。しかし、少しでも多く見ておけばそれが出題されるかもしれない。実際に会場に向かう電車の中で見ていた単語が出題されたことがあった。長文読解は急にはレベルが上げられないが、単語は間際まででも頑張れば報われることがある。