『My Father's Dragon』(by Ruth Stiles Gannett)。日本語のタイトルは、『エルマーのぼうけん』。児童向けの本。挿絵も多め。
この本は1948年に出版されて賞を受賞。そしてその後、2作の続編が書かれた。
翻訳もされ世界の子どもたちに読まれている。続編を望まれたが、作者は断って、4作目は書かれなかったらしい。
以前1回読んだが、ちょっと読み返してみた。面白かったという記憶はあったが途中のストーリーはすっかり忘れていた。しかし、読み返しても面白かった。
英語の勉強のために洋書を読むようにしているが、その時本の面白さは重要だと思う。面白くないと読み続けられないし、面白くないのに勉強のためと思って読むのは苦痛であるので。そして面白い本だと話に集中して、英語を読んでいるという感覚が無くなる。
この本は読んでいて楽しい本なのでおすすめ。
この本(講談社英語文庫版)は、ストーリーは挿絵のページをあわせて100ページより少なく、1ページ丸ごと挿絵というページもある。それに他の講談社英語文の本と比べて、文字も大きい。
自分の知っている限りでは、話の面白さや英語の量(語数)などのバランスを考えると、一番良い洋書の入門書の一つではないかと思う。
ただ、今読み返してもちょっと知らない単語があったり、多少引っかかったりしたところがあるのには、自分に少しがっかりした。
ちょっと補足。読み始めて、"Island of Tangerina"と"Wild Island"の位置関係がちょっとはっきりしなかったが、講談社英語文庫版では、ストーリーの最後ページと訳注のページの間にこれがわかる地図のイラストが載っているのに気付いた。
ちなみに、この本はfree ebookを提供している"Project Gutenberg"(https://www.gutenberg.org/)にも登録されているので、そこで読むのも良いかもしれない。HTML版を見るとイラストは、講談社英語文庫版とほぼ同じようである。ただし上記の地図のイラストは載っていなかった。
昨年読んで面白かった『Holes』との比較で言うと、『Father's Dragon』は10歳くらいより下で、『Holes』は10歳くらいより上が対象の本という気がする。ということで、『Holes』の方が読むのに時間がかかる。しかし面白さは上だと思う。読める人には是非こっちも試していただきたい。
エルマーのぼうけん - My Father's Dragon 【講談社英語文庫】
- 作者: ルース・スタイルスガネット,ルース・クリスマンガネット
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